ロサンゼルスクラブについて

ロサンゼルスクラブについて

ロサンゼルスクラブのご紹介

ロサンゼルスクラブは1985年に開業した老舗のライブハウスです。

ライブハウス・スタジオとしていつも変わらない趣きで、音楽を楽しむ場を提供しています。
古いトラディショナルな店内には、古いポスターやオブジェが置いてあり、世代問わず様々な用途にご利用頂いてきた歴史が刻まれています。

最近では【氣志團】や【フジファブリック】を生んだライブハウスとして、また、映画やドラマやバラエティ番組のワンシーンに使われるなど、隠れた名所にもなっています。

普段行なわれているライブは、ロックやポップスバンドが出演する企画が多いですが、定期的にアコースティックライブや季節・年行事に基づいた特別なイベントも行なっています。

軽音サークルや学生さんのご利用も多いです。

デジタル化が進む中でこの店だけはアナログを貫いています。
丸茂の照明卓にハロゲンの電球、アナログミキサーなど、ロサンゼルスクラブのもう1つの顔に隠れ家的なリハーサルスタジオがあります。

リハーサルスタジオには、広さ・機材が異なる3部屋があります。
全スタジオにドラムが置いてあり、バンドのリハーサル練習ができます。

ロサンゼルスクラブの歴史

誰にでも故郷といえるライブハウスがある

ロサンゼルスクラブは1985年以来、約40年間運営されている老舗のライブハウスです。
100店舗を超えるプールバーの中で、ライブハウスは原宿、由比ヶ浜、東十条、そして東高円寺と併せて4店舗出店していました。

バブル崩壊の中で、プールバーは次々に閉店を余儀なくされました。
ライブハウスもこの東高円寺店が最初で最後の店舗となりました。

その間、氣志團、フジファブリックをはじめ数々のアーティストやバンドがここで下積みを重ねてヒーローとして巣立っていきました。

たまに昔を偲んで訪れてくれます。

閉店の宣告

2009年11月にロサンゼルスクラブに大きな転機が訪れました。
リーマンショックの影響が深刻化する厳しい経営環境の折、元々のオーナー新関さんが閉店を決断したのです。
その時期は、2009年12月末と決まりました。

もう一つの選択

閉店の準備が進む折、新関オーナーがもう一つの選択、
「インフォレントに再生を託してみたら」という道を選びました。

インフォレントは、音楽家、ダンス、演劇家向けに空間提供のサポートをしている会社です。
何箇所ものスタジオの再生事業や、他のライブハウスの経営再建をしていました。

そのことを新関オーナーが聞きつけて、インフォレントに声をかけました。
閉店以外の「もう一つの選択」でした。

意識改革から

人を入れ替えての改革なら、それはただ単に「切り捨て」であり、「再生」ではありません。

「スタッフ、ミュージシャンを活かした再建をする」
「時間がかかろうが、経営効率の流れと逆行しようが、構わない」

そう決断しつつ、ロサンゼルスクラブの再建がスタートしました。

2009年12月24日

それは、人を主人公とした「意識改革」への模索の道でもあります。
なにが「正しい」、そんな道標はどこにもありません。

再建は、それ自身がロックでなければならない

ミュージシャンやお客さんに支持されること。
やっているスタッフ自身が、自分自身と勝負し、楽しく生き、誇りをもって働くこと。
フレンドリーで、わかりやすく、親切で、丁寧で、熱く、夢を持ち、気持ちをわかちあって生きること。

本当の主人公は、聴きに来てくれるファン、音楽家、そしてそこで働くスタッフ自身なのですから。

単純にそう考えて、そう行動していくことにしました。
少ない予算と時間をすこしずつ割いて一つづつ改革を実施していきます。
それはロックで語られる「魂」そのものでもあります。

2010年1月16日、ロサンゼルスクラブの常駐スタッフ全員がインフォレントに転籍しました。
福伊店長が「ラストライブ」として予定していたライブは急遽、「年明けライブ」に変わりました。

この再建事業は前途多難です。
ライブハウスという業態が構造的な不況を抱えている中で、古い老舗のライブハウスが再建できるのか?
このライブハウス一箇所の問題ではなく、日本中の至る所で起きている共通の問題です。

「スタジオやライブハウスなど音楽家の活動拠点を1箇所でも多く守りたい」

そんな想いを胸にしまってスタッフは今日も活動しています。

「バンドマンやミュージシャン達にとって、音楽活動を応援してくれているファンにとって、愛されるライブハウスになりたい」

それが、私たちがロサンゼルスクラブ再建に込める想いです。
新関さんから預かったバトンを引き継ぎ、新しい歴史を刻んでいきます。

その後の進捗

ロサンゼルスクラブの再建は亀のごとくゆっくり進んでいます。
経営を引き継いでから約15年が経ちました。

「同じ利益ならより多くの人に使ってもらおうよ」

リハーサルスタジオの料金値下げ
ミキサー機器への入れ替え
トイレの洋式ウォシュレットへの変更
床の貼り直し
エアコンの入れ替え
スタジオの改装

2008から2009年のリーマンショック、2011年の東日本大震災。
2014年には1時間に200ミリの大豪雨が発生ののち、浸水。
全員参加で床の防水工事を敢行。ホール、スタジオの床が一新されました。

ミキサー
照明卓入れ替え
カフェマシンの導入
厨房の整理

2020年、2021年にはコロナにより、音楽界全般でライブ活動が停滞。
厳しい情勢の中、換気扇15台を導入し一人当たり換気能力は基準の5倍になりました。

2022年は店長福伊に加えて、ゼネラルマネージャーにロハス雅樹を起用。
ミュージシャン目線での改革を進めていきます。

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